渋谷百軒店 [80年代クロニクルズ]
渋谷道玄坂を上っていくと、右側に百軒店(ひゃっけんだな)という通りがある。
通りの入り口近くには道頓堀劇場というストリップ小屋があり
その先を進むと円山町のラブホテル街が広がっている。
この界隈は、同じ渋谷でも、公園通りや東急本店通りとはちがう匂いがあり
周辺には個人経営の飲食店や風俗店がひしめき合っている。
住所で言えば道玄坂2丁目。
ラーメンの「喜楽」やカレーの「ムルギー」台湾料理の「麗郷」名曲喫茶「ライオン」など
私が東京に出たときに、今でも立ち寄る店が何軒かあります。
この界隈が好きで、会社を辞めた後、事務所兼仕事場用にワンルームマンションを借りたのも
この百軒店でした。
先日「孤独のグルメ」というテレビドラマを見ていたら、ふと、この百軒店を思い出しました。
「孤独のグルメ」は、個人で雑貨輸入商を営んでいる主人公の中年男が
仕事の合間に立ち寄った店で食事をする様を描いた、ドキュメンタリーのようなドラマです。
主人公が立ち寄る店は高級料理店や洒落た店ではなく、個人経営の食堂のような店ばかり。
料理をもくもくと食べる食事シーンがなかなかの見もので、その中に主人公の独白が入ることで
たんたんとした食事シーンにドラマチックな起伏をもたらしている。
「孤独のグルメ」を見ていて、なぜ百軒店を思い出したのかと言うと
このドラマの主人公が入りそうな店が、あの界隈にはたくさんあるからです。
今はなき「大芽園」という餃子専門店も、そのひとつでしょう。
カウンターに6~7席ほどの小さな店で、メニューは餃子と焼きそばの二品だけ。
餃子は、注文が出るたび木棒を使って皮を延ばし、それに餡を包んで焼いていた。
焼きそばは、具はもやしのみで、ラードと塩コショウ、醤油を使ったシンプルな味付けです。
やさぐれているが、どこか自由な気分に浸りながら、私はこの店で餃子を食べるのが好きだった。
映画とワインの好きな店主で、話しかけるとボソボソと応えてくれた。
「孤独のグルメ」の主人公、井之頭五郎が訪れたなら、この店をどう評すのだろう。
通りの入り口近くには道頓堀劇場というストリップ小屋があり
その先を進むと円山町のラブホテル街が広がっている。
この界隈は、同じ渋谷でも、公園通りや東急本店通りとはちがう匂いがあり
周辺には個人経営の飲食店や風俗店がひしめき合っている。
住所で言えば道玄坂2丁目。
ラーメンの「喜楽」やカレーの「ムルギー」台湾料理の「麗郷」名曲喫茶「ライオン」など
私が東京に出たときに、今でも立ち寄る店が何軒かあります。
この界隈が好きで、会社を辞めた後、事務所兼仕事場用にワンルームマンションを借りたのも
この百軒店でした。
先日「孤独のグルメ」というテレビドラマを見ていたら、ふと、この百軒店を思い出しました。
「孤独のグルメ」は、個人で雑貨輸入商を営んでいる主人公の中年男が
仕事の合間に立ち寄った店で食事をする様を描いた、ドキュメンタリーのようなドラマです。
主人公が立ち寄る店は高級料理店や洒落た店ではなく、個人経営の食堂のような店ばかり。
料理をもくもくと食べる食事シーンがなかなかの見もので、その中に主人公の独白が入ることで
たんたんとした食事シーンにドラマチックな起伏をもたらしている。
「孤独のグルメ」を見ていて、なぜ百軒店を思い出したのかと言うと
このドラマの主人公が入りそうな店が、あの界隈にはたくさんあるからです。
今はなき「大芽園」という餃子専門店も、そのひとつでしょう。
カウンターに6~7席ほどの小さな店で、メニューは餃子と焼きそばの二品だけ。
餃子は、注文が出るたび木棒を使って皮を延ばし、それに餡を包んで焼いていた。
焼きそばは、具はもやしのみで、ラードと塩コショウ、醤油を使ったシンプルな味付けです。
やさぐれているが、どこか自由な気分に浸りながら、私はこの店で餃子を食べるのが好きだった。
映画とワインの好きな店主で、話しかけるとボソボソと応えてくれた。
「孤独のグルメ」の主人公、井之頭五郎が訪れたなら、この店をどう評すのだろう。