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NHKプレミアムアーカイブ「さすらい」 [映画]

2014年に観た映画は147本で、そのほとんどがDVDによる鑑賞でした。

147本と言っても未見の新作は40本足らずで、他は何度も観ている旧作ばかりです。

昨年、最も印象に残った作品はNHK-BS プレミアムアーカイブとして放送された

「さすらい」というテレビドラマでした。

さすらい.jpg

[物語] 施設を出て東京にやってきた主人公ひろしは、映画の看板屋で働くことになる。 しかし、仕事になじめず、サーカス、アングラ劇団、氷屋など、職を転々とする。 自分には何ができるのか、自分は何者なのか。 さすらうような日々の中で、主人公は自分を探しだそうとする。

[出演] 友川かずき、遠藤賢司 、栗田ひろみ、外波山文明、笠井紀美子

[作・演出] 佐々木昭一郎

この作品は1971年にNHKで放送されたもので、10代の私に強烈な印象を残した作品でした。

主人公が抱く不安、迷い、野心のようなものに、当時の私は自分を重ねて観ていたのでしょう。

当時はビデオなんてないから、一瞬たりともテレビから目を離さず、画面を見続けました。

私は、こんな前衛的な作品をNHKが放送したことに驚き

エンドクレジットに出ていた佐々木昭一郎というNHKの演出家の名前を覚えました。

今までに何度か再放送されたようですが、もう一度観直す機会はありませんでした。

昨年秋、43年ぶりに鑑賞することができ、長年の思いがやっと叶ったというわけです。

佐々木昭一郎氏の実験的な作風は、43年後の今も私を魅了しました。

10代の頃に受けた影響は、何十年経っても変わらないものかもしれません。


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