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過去が私を追い越していく [暮らし]

何年か経って、唄の意味がやっと判ることがある。

判るということとは少し違うかもしれないが、

それまで気づかなかった唄の真意に、ハッとする。

人との出会いにも、そういうことがある。

会えなくなって、もしくは、会わなくなってしばらく経った頃に、

あの時、あの人と出会った理由が、はっきりと見えてくることがある。

唄の意味も人との出会いも、流れの中にいる時には渦の中に呑み込まれてしまい、

何も見えてこないのかもしれない。

渦から遠く離れ、おだやかな岸辺にたどり着いた時、

唄の意味や人と出会った理由が自分の背中を突き抜けていく。

そして「そういうことか」と、何かがスッと通った気分になる。

過去が私を追い越していくように。

過去が私を.jpg

ふと、追い越して行った過去に、追いつこうとざわめいてみるが、

追いつくことは、できないのだろう。

これからどんな過去が自分を追い越していくのだろうかと思うと、ちょっと面白い。


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コメント 36

獏

そうですね 追い越された過去が生み出した
今となっては手が届かない現実に
悩んだり 考えたりさせられることもありますね
分厚いガラスの向こう側のような
変えられない現実のような虚無・・・・(@@;))


by 獏 (2013-08-29 20:25) 

DON

キレイな 写真ですね~
心が 落ち着きます(^^ゞ
by DON (2013-08-29 20:33) 

なんだかなぁ〜!! 横 濱男

過去が、自分を追い越していく。。
まだ、そういう境地になったことがないですね。。
人生の修行が足りないのか。。。
by なんだかなぁ〜!! 横 濱男 (2013-08-29 20:41) 

さつき

家の親(母親)にメールで、"過去に追い越される"って分かる?と、入れたところ、「・・自分で掘った"落とし穴"に自分で落ちる、とか?」と返信して来ました。それなりに懸命に考えた事だと思うので、お許しを・・。
by さつき (2013-08-29 21:00) 

川鮎くん

過去から 置いてきぼりにされるということでしょうか
過去は変えることが出来ないし 困ったものです
置いてきぼりにされても いいじゃないですか~!!
by 川鮎くん (2013-08-29 21:03) 

song4u

>過去が私を追い越していく

そういうこと、ありますよねえ。
昔は感覚が鋭敏だったのか、そういう思いを数多くしていた気がします。
ところが最近、そんな感覚は衰退の一途のようです。

それにしても、秀逸な表現ですね。
ぼくの場合、追い越して行く過去は半透明で、ぼくを透過して行きます。
何も奪わず、何も残さず。
by song4u (2013-08-29 21:41) 

めい

前から知っていた歌の真意がだいぶ経ってから
分かったという感覚は私も持ったことがあります
そのときなんだか目の前がパッと開けたような気がしました^^

トマト水作ってみたんですよ
始め2重のザルでこしてみたのですが失敗
次に布で絞り出してみたらこれも失敗
絞らないで布の上から一晩掛けて濾したら成功♪
びっくりするくらい美味しかったです
今では毎晩仕込んで朝食時に飲んでいます
教えて頂いて良かったです^^




by めい (2013-08-29 21:45) 

beny

 若気の至りというか未熟だった頃に戻って軌道修正できたらと思うことってありますよね。だらだら過ごしていますが1日の経つのは早いです。
by beny (2013-08-29 21:54) 

cafelamama

獏さん
流れに乗っている時は気づかなかったことを、
今になって気づくことが多くなりました。
その時の自分を修正したくても、
分厚いガラスの向こう側です。
でも、修正できないから面白いのかもしれませんね。

DONさん
この写真、気に入ってます。
凪いだ水辺がいいですね。

なんだかなぁ〜!! 横 濱男さん
横 濱男さんは、今も流れに乗っているんでしょうね。
僕は予定より早く、横の岸辺にたどり着いてしまいました。

さつきさん
お母様、うまいことをおっしゃる。
たしかに、そういう見方もできますね。
でも、落とし穴に入ることもありません。
飄々とした感じで、
昔の自分を見ているという感じでしょうか。

川鮎くん さん
置いてきぼりにされた過去を悔やんでいる、
ということではないんです。
自分が置いてきた過去のことが、
今になってはっきりと見えることがあると
言いたかったのですが…

song4u さん
>追い越して行く過去は半透明で、ぼくを透過して行きます。
>何も奪わず、何も残さず。

その感じ、分かります。
過去はゆっくりと自分を透過していきます。
モノを忘れることは多くなりましたが、
ずいぶん時間が経って、ある日突然、
過去の出来事の意味や理由が判ることも多くなりました。

めいさん
トマト水、作られたんですね。
コップ一杯のトマト水でも、
たくさんのトマトを使ってしまいますが、
この美味しさのためなら仕方がありません。
ゆっくり一晩かけて濾すと、
ほんとにきれいな液体ができますね。
わが家も、毎晩仕込んでいます。

benyさん
過去に戻って軌道修正したいと思うことは
僕にも山ほどあります。
たぶん、反省や後悔は、その時にしているはずなのに。
by cafelamama (2013-08-29 22:56) 

(。・_・。)2k

時間の経過が解らせてくれる事が
ここ数年 急激に多くなった気がします
考える時間が増えたからかと思ったのですが
少しずつ学んでいるようです
理解できるようになるって 素敵なことですよね

by (。・_・。)2k (2013-08-29 23:10) 

KEI

確かにそうですね。
最近ではユーミンのひこうき雲が私にはそういう思いがしてます。
初めて聴いた頃は、ただなんとなくぼんやり聴いていただけ・・・
今はその奥深さを実感できて、新たな感動を覚えてます。
”今はわからない 他の人にはわからない・・”
凄く深いな、と思わざるにえません。
by KEI (2013-08-30 01:02) 

ケロヨン

岸辺にたどり着けるのはいつのことやら。
泣きたくなりそうなほど、いい絵ですね♪
ただただ見入ってしまいました。
下田逸郎さんもステキです(^^
by ケロヨン (2013-08-30 02:10) 

たいへー

年齢を重ねるたびに、昔聴いた歌の意味が分かるようになる。
私はやっと追いついたばかりです。(笑
by たいへー (2013-08-30 07:21) 

夏炉冬扇

おはようご゛さいます。
父母とのあれこれ、いつも同じ感覚です。50ぐらいからでしょうか…
by 夏炉冬扇 (2013-08-30 07:33) 

engrid

静けさに満ちた一枚ですね
過去のことに、あっ!そんな感じで気付かされること
只、呆然としたり、未熟を恥じ入ったりします
そして、愛おしくも、、、

by engrid (2013-08-30 07:49) 

cafelamama

2kさん
ある時、過去のことが、その時の自分のことが、
ハッと見えてくることがありますね。
理解するためには時間の経過が必要なんでしょうね。
見えた分だけ、見えなくなることも増えますが。
ま、いたし、かゆしです。

KEIさん
「ひこうき雲」は、ぼくもそう感じた唄のひとつです。
最初に聴いたときは、これほど深い唄だとは思わなかった。
たぶん、その時は、心に届いていなかったのでしょう。
時間が経って、気づくことが多くなりました。

ケロヨンさん
流れているのは、いいことではないでしょうか。
流れにのり、渦に巻き込まれ、風に吹かれることが
生きてる実感なのかもしれません。
この写真、僕も気に入ってます。
下田逸郎、いいでしょう。

たいへーさん
いくつ年を重ねても、意味の分からないものもありますね。
分かってしまうと、終わりなのかもしれません。

夏炉冬扇さん
父とのこと、僕も似たような感覚で、ハッとすることが増えました。
時を経て、やっと判ることが多くなりました。

engrid さん
過去は、恥ずかしいことや未熟さを感じることばかりです。
でも、愛しいという気持ちは僕にもあります。
だから、後悔はないんですね。
その時、その時の、精一杯の自分がいたわけだから。
by cafelamama (2013-08-30 08:14) 

marumi

ここのところ そのような境地に至っております。。。
過去に追いつきたいのに 無理のよう
ここはジタバタせず 流れに身を任せるのみ
いつか ジタバタしている今日の日も 愛おしくなることでしょう
とても素敵な写真で心が落ち着きます^^
by marumi (2013-08-30 12:18) 

NO14Ruggerman

40年前に記した日記が出てきたので、読み返すと、
当時の自分の未熟さが手に取るように解かり
こちょばゆい思いです。
by NO14Ruggerman (2013-08-30 12:53) 

駅員3

人との出会い・・・そうですね!
僕がたまに書く健作くんの話しも、そんなところに肝があったりします。
by 駅員3 (2013-08-30 13:49) 

cafelamama

marumi さん
>いつか ジタバタしている今日の日も 愛おしくなることでしょう
そうなんですよね。
流れているうちは、渦も激流もあるでしょうが、
やがておだやかな岸辺にたどり着くのでしょうね。

NO14Ruggerman さん
40年前のことが、
時を経て突然目の前に現れること、
ありますよね。
未熟さも恥ずかしさも、
時が経てば「そうだったんだ」で、
すべて合点がいってしまいます。

駅員3 さん
健作君の話も、そんな気配を感じていました。
あの時出会った人、出会った理由が
今になって、よく分かるということがあります。
by cafelamama (2013-08-30 19:00) 

ソニックマイヅル

勉強になりました。生きていることって大切ですね。^^;

by ソニックマイヅル (2013-08-30 21:49) 

SILENT

哲学者の大森さんの言葉に、「過去と言う時間は存在しない、現瞬間があるのみだ」ということを聞きました。総ては今の自分の頭の中に。という話を聞くと、今の大切さがわかりました。
by SILENT (2013-08-31 05:20) 

さきしなのてるりん

今はすでに過去になる。若い時は今が精いっぱいでほかのことを考える余裕もない。過去が今を追い越すと思うようになる時は年取ったってことかなぁ。
by さきしなのてるりん (2013-08-31 11:51) 

tree2

映像の死んだ女性は、自分の中で殺してしまったと思っていた過去でしょうか。
「過去に追い越される」という感じはもったことがないですが、殺したはずの過去が、亡霊ではなく、現実的に甦るという経験をしました。すべて内的な出来事であっても、まさに疾風怒濤状態。この高揚を鎮めたくはなし、鎮めなければ精神に変調をきたすかもしれない。
結局は、時間とユングとが鎮めてくれました。
その経験で得た言葉、「失うことは、失わないことである」。
by tree2 (2013-08-31 12:49) 

はなだ雲

おだやかな岸辺に、今はまだ辿り着いていないせいか
「過去が自分を追い越していく」感覚が
いまひとつ実感として掴めません・・
きっと10年15年後くらいに、やっと私は
あの時cafelamamaさんがおっしゃってたことは、こういうことだったか!と
はじめて「判る」のかもしれません♪
by はなだ雲 (2013-08-31 13:55) 

DEBDYLAN

未熟者なので、
今になって解かったってコトが多過ぎて・・・

by DEBDYLAN (2013-08-31 20:09) 

solty

とき が ふたりを追い越してゆく・・はシクラメンのかおり でしたか・・。
by solty (2013-08-31 21:36) 

cafelamama

SILENTさん
過去の時間については、
いろんな方がいろんな文章を残していますね。
本題から、逸れますが、
過去に戻って母を殺したら、
今の自分はどうなっているのか?
という寺山さんの芝居がありました。

てるりんさん
おっしゃる通りです
年をとったのでしょう。
年をとって昔のことが少しずつ見えてきました。

tree2 さん
>殺したはずの過去が、亡霊ではなく、現実的に甦るという経験

この話興味深いです。
今度記事にしてください。
捨てたと思った相手とヨリが戻ったという話でしょうか。

はなだ雲さん
今は流れにのって漂流しているんでしょうね。
動いている時は、気づかなかったことが多いです。
やがて岸辺にたどり着いたとき、
「そうか、そういうことだったんだ」と
思えることがあるのではないでしょうか。

DEBDYLAN さん
僕も同じです。
今になって解ること、多いですね。

solty さん
>とき が ふたりを追い越してゆく

ありましたねぇ。
♪呼び戻すことができるなら、
僕は何を惜しむだろう~

まったくもって、そんな心境です。
by cafelamama (2013-08-31 22:09) 

macinu

シクラメンの香り思い出してしまいました~!!(^o^)v
by macinu (2013-09-01 11:55) 

tree2

「失うとは、失わないことである」
失ってしまった(と思っていた)ものは、時間によって汚されることがないのだと気づいたときは、本当にびっくりしました。
そして、私も少しは大人になったのか、甦ったものを汚すことなく大切にすることができているような気がしています。
リルケの「マルテの手記」にはずいぶんと助けられました。
by tree2 (2013-09-01 13:00) 

そらへい

後になって、思い至る
若い頃走ってきたものには
今になってそういう思いに捕まることがあるのかも。
今週、よく似た題材をもう少し具体的に
書いてみたのですが、あと少しのところで
アップできませんでした。
来週にはなんとかしたいと思ってます。
by そらへい (2013-09-01 18:18) 

sig

すてきな写真ですね。
本題とはそれますが、次空間のパラドックスを扱った映画は面白いですね。ただし、分かった積りで観ていても、見終わると人に語れないのです。
by sig (2013-09-02 10:30) 

sigedonn

こうしたWebの出会いも不思議ですね。
by sigedonn (2013-09-02 20:22) 

cafelamama

macinu さん
そんな歌詞がありましたね。

tree2 さん
「マルテの手記」読んだことがありませんが、
機会があれば読んでみたいですね。
treeさんに一度見てもらいたい映画に
「ラ・ヴィー・ド・ボエーム」という作品があります。
監督はアキ・カウリスマキです。

そらへいさん
時が経て、思い至ることが増えました。
そして「そうだったのか」と思うのです。
今になって気づいても遅いんですが。

そらへいさんが書こうとしていた記事、
読んでみたいですね。
楽しみにしています。

sig さん
最近の映画は、いとも簡単に時空間を超えてしまうのが、
ちょっと気にはなりますが、
映画としては扱いやすい設定なのかもしれません。
好きな映画としては
「天国は待ってくれる」「天国のチャンピョン」「ふくろうの河」
などを思い出します。

sigedonn さん
まったく、そう思います。
現実時間で人と出会うことが少なくなった現在は、
こうして、web上で人と出会うことが増えました
by cafelamama (2013-09-03 15:54) 

リキマルコ

その時は無駄だと思っていたことが今になってとても役に立っていたり、気にも止めていなかったことがとても大切になったり…すべてが繋がっていると思うとこれからますますが楽しくなりますね(*^_^*)
by リキマルコ (2013-09-04 19:20) 

tree2

「ラ・ヴィー・ド・ボエーム」は、オペラの「ラ・ボエーム」の映画化かしら。
同じ題材の映画であるにしても、観どころは全然違いますよね。
オペラは観ていますが、オペラではもっぱらナマの声を浴びる心地よさに集中してしまうので。むろん、演出も演技も美術も気にはなりますが。
by tree2 (2013-09-09 00:36) 

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