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祖父の遺言 [暮らし]

父の遺品の中に、60年前に書かれた祖父の遺言がありました。

祖父は58歳で遺言を書き、3年後の61歳の時、旅先で急逝しました。

13人の子供たちを持った祖父なので、後々のことを考えて書いたのだと思うが

祖父の思いを込めた内容が私の胸を打った。

遺言1.jpg

遺言2.jpg

遺言

子供達は次の信條を守られたし

(一) 生家中心主義
  右の鉄則を守り一時の感情や欲望を捨て
  兄弟終生の疎隔をなさざる様心得る事。
(二) 自力本位
  特種の場合を除き他人は勿論肉親と言へども
  依存主義は排除する事。
(三) 遺産の処理
  民法上の権利を法律的に欲求せず
  (一)の原則に従い常識的解決する事。
(四) 営業
  現在の家業を専念し他の業態をうらやまず己の商売を信念する事。
(五) 社会に対し
  誰人の行動も善意に解し人を見たら泥棒と思え的考えを不必要に起さざる事。

昭和二十八年五月六日 父○○○○


祖父が遺言を遺した年齢を、私はすでに上回っている。

私は、遺言に遺すようなことは何もないし、子供も2人しかいない。

しかし、そういうことを考えなければならない年齢になっているのかもしれません。

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