山口百恵は菩薩である [70年代クロニクルズ]
「山口百恵は菩薩である」
1979年に、平岡正明氏が書いた山口百恵の評論集のタイトルです。
私は、リアルタイムで山口百恵のヒット曲を知っていますが
現役時代の彼女の熱心なファンだったわけではありません。
後に、文庫になったこの本を読んだはずですが、内容も忘れてしまいました。
あの頃の歌謡曲は、自分の意志で聴くというより、自然に聴こえてくる音楽だったし
好き嫌いにかかわらず身体に沁みこんでくるものでした。
彼女が1980年に、21歳で芸能界を引退した後も、とくに関心があったわけではありません。
ただ「菩薩」という言葉が、山口百恵に対する形容詞のひとつとして浸透していることは
なんとなく知っていました。
最近「ザ・ベストテン 山口百恵 完全保存版」というDVDを観る機会があり
歌手としても女性としても、とても深いところを持った彼女の魅力に気づくことができました。
大人の女をイメージして、宇崎竜童と阿木曜子が作っていた頃の唄は、本当に凄いですね。
21歳の彼女の気品と風格は言葉を失うほどで、まさに仏像のような美しさに魅了されました。
当時の私は、山口百恵のそういう魅力に、まったく気づいていませんでした。
平岡正明氏が、本一冊分の文章を費やして語りたかった理由が
今になって、やっとわかったような気がします。
1度だけ、夜のテレビ局の駐車場で、山口百恵の姿を見かけたことがあります。
彼女は、駐車したクルマの後部座席でルームライトを点けて、本を読んでいました。
時間より早くテレビ局に到着し、控室に入る前の時間を過ごしていたのでしょう。
ルームライトの下に浮かび上がった彼女の横顔を見ただけですが
他のアイドルたちとは違う透き通ったオーラがありました。
1979年に、平岡正明氏が書いた山口百恵の評論集のタイトルです。
私は、リアルタイムで山口百恵のヒット曲を知っていますが
現役時代の彼女の熱心なファンだったわけではありません。
後に、文庫になったこの本を読んだはずですが、内容も忘れてしまいました。
あの頃の歌謡曲は、自分の意志で聴くというより、自然に聴こえてくる音楽だったし
好き嫌いにかかわらず身体に沁みこんでくるものでした。
彼女が1980年に、21歳で芸能界を引退した後も、とくに関心があったわけではありません。
ただ「菩薩」という言葉が、山口百恵に対する形容詞のひとつとして浸透していることは
なんとなく知っていました。
最近「ザ・ベストテン 山口百恵 完全保存版」というDVDを観る機会があり
歌手としても女性としても、とても深いところを持った彼女の魅力に気づくことができました。
大人の女をイメージして、宇崎竜童と阿木曜子が作っていた頃の唄は、本当に凄いですね。
21歳の彼女の気品と風格は言葉を失うほどで、まさに仏像のような美しさに魅了されました。
当時の私は、山口百恵のそういう魅力に、まったく気づいていませんでした。
平岡正明氏が、本一冊分の文章を費やして語りたかった理由が
今になって、やっとわかったような気がします。
1度だけ、夜のテレビ局の駐車場で、山口百恵の姿を見かけたことがあります。
彼女は、駐車したクルマの後部座席でルームライトを点けて、本を読んでいました。
時間より早くテレビ局に到着し、控室に入る前の時間を過ごしていたのでしょう。
ルームライトの下に浮かび上がった彼女の横顔を見ただけですが
他のアイドルたちとは違う透き通ったオーラがありました。
宇崎竜童と阿木曜子、山口百恵は、最強でしたね。。
by なんだかなぁ〜!! 横 濱男 (2014-08-22 21:12)
山口百恵さん・・・引退の潔さには感心されます。
今でもあの歌声をぜひとも聞きたいとかなりの人々は思っていることでしょう。
by 駅員3 (2014-08-22 21:23)
私は彼女と同い年なんで、リアルタイムに時代を過ごしました。
森昌子や、桜田淳子とはどんどん路線を違えていきましたね。
事務所サイドの作戦勝ちに思えますが、
それも彼女の実力があってこそなんでしょうね。
by よーちゃん (2014-08-22 22:26)
山口百恵さん・・ちあきなおみさんと並んで
もう一度聴いてみたいと、もっとも強く願う
歌い手です。
by NO14Ruggerman (2014-08-22 23:22)
凄い方ですよねぇ
それしか表現のしようがない気がします
僕も1度だけ見かけましたが やはりオーラの凄さに
驚きました と言うか オーラというモノをはじめて感じたのが
山口百恵さんでした
by (。・_・。)2k (2014-08-22 23:32)
本のタイトルの言葉。
読んだことないんだけど、知っていました。
当時はガキだった僕。
大人になって山口百恵の美しさが解りました。
by DEBDYLAN (2014-08-22 23:42)
百恵ちゃん大好きでした!マイクを置いた時は涙した記憶があります。
by Kun-KunBEAR (2014-08-22 23:49)
宇崎竜童が和太鼓へ傾斜していく前の、阿木曜子が女優へと傾斜していく前の、エネルギーを放出する機会の乏しい時代の、ご夫妻がマグマの時代に、山口百恵は出会っていて、秀作を提供されていたのだと思います。それがまた、切り口の妙で、ハマってしまいました。時代の寵児として君臨できる、そのピークに消滅するのは、美しすぎました。大きく輝く彗星が、天空を横切るのを集団で見て感動していたのでした。山口百恵は菩薩であります。菩薩様は、迎合することもなく、媚びることもありません。凜として、その存在が美しいのでした。別に歌がうまいとか、そういう思いを持ったことはありません。彼女が「時代」だったのだと思います。彼女がまだ駆け出しの頃、地方巡業で2曲だけ歌うのを見たことがあります。「存在」という存在感を、感じたものです。個人的には同時代の、シンシア、南沙織が大好きです。しかし、山口百恵は菩薩様です。復活や同窓会などと言うモノに毒されない、存在。消滅という存在。美しいです。
by tommy88 (2014-08-23 05:46)
懐かしく思い出しますね、何にも野方が演じた伊豆の踊り子も懐かしく思い出されます、今はもうお子さんも大きくなられたようですが頑として表舞台には出てこられない強い意思の持ち主でもありますね。
そんなこんなが彼女が神話の世界を作り上げているようですね。
by 馬爺 (2014-08-23 06:50)
彼女よりヒットを飛ばした同世代のアイドルはいっぱいいますが、
現在まで色褪せないのは彼女だけですね。
時の人だったんですね。
by たいへー (2014-08-23 08:02)
その潔さに、敬意を払います
品の良さを、そこに感じ
おもねることのない、強さも
by engrid (2014-08-23 08:31)
同年代でしたから、リアルタイムどころかまさに同じ時を過ごしてきたようなもんでした。僕らも若かったからでしょう最初の頃は桜田淳子のほうが華があり、人気もあったような気がします。私も彼女の魅力に気がつき出したのは引退後でしたね。原せつこのようなカリスマ性とか、美空ひばりのような圧倒的な歌唱力みたいなものはかんじませんが、やっぱり昭和を彩った人のひとりでしょうね。
by kei (2014-08-23 10:25)
喉にひっかかったような声と、歌唱力が高いとは言えない女の子が、
時代を反映したアイドルを演じ続けることを潔く止めたときに、
彼女のもつ本来の凄さが少しだけ想像できたような気がしています。
by あるいる (2014-08-23 14:43)
山口百恵さんは難しいと思われる新しい歌詞内容などにあわせた歌い方を
次から次へとクリアされていかれたと聞いたことがあります。
待ち時間に読書されていたと伺うとなるほどなと思いました。
今は息子さんがNHKドラマ「芙蓉の人」などで活躍されていますね・・・(^O^)
by ken (2014-08-23 16:44)
平岡正明氏と言えば、当時の学生運動の闘士だったと思いますが、「昭和ジャズ喫茶伝説」等の著書もあり、ジャズやジャズ喫茶のアンプなどのデータも詳細に残していますね。
by mwainfo (2014-08-23 17:31)
ぼくも当然ながらリアルタイム世代ですが、
少し世代が違うということもあり、当時はそんなに興味の対象では
ありませんでした。
しかし今にして思えば、やはり彼女は只者では無かった。
それは私如きが言うまでもないことだと思います。
それにしてもcafelamamaさん、幅広いなあ。
思考が柔軟ですよね、決してお世辞ではなく。
今、この時に、山口百恵というところがなかなかだと思いました。
いや、ホントに。
by song4u (2014-08-23 20:53)
高校の時、バイト先の先輩(女性)が
「蒼い時」っていう百恵ちゃんの自叙伝をいつも大事そうに持ち歩いてて
あとで解ったけど・・先輩は百恵ちゃんと同じ出生だったんだそうです
先輩にとって百恵ちゃんは、まさに菩薩のような存在だったと思います
by はなだ雲 (2014-08-23 21:24)
コンサートを見に行ったこともありました。
懐かしい歌手の一人です。
by がり (2014-08-23 21:54)
山口百恵
デビュー時、中三トリオの中で私は一番惹かれましたね。
その頃でも他の子にはない独特の雰囲気と
陰りのようなものを感じました。
by そらへい (2014-08-23 22:07)
「無愛想で歌も下手!淳子が取れてたら百恵は取らなかった。」とホリプロの社長のインタビューがありました。ただ歌詞を表現する力が図抜けていた事、表現力と根性が他のアイドルと一線を画したのでしょうね。結構ドキドキする歌詞で今聞いても「こりゃ売れるだろうな!」と思います。今のアイドルが歌えばいやらしい下品な歌に聞こえそうですもの。そういう意味で菩薩という表現は正しいですね。私自身はスタ誕見ていた世代ですが石野真子や中森明菜の方が好きでした(^_−)−☆
by アビッチ3号 (2014-08-24 06:32)
■なんだかなぁ〜!! 横 濱男 さん
二人の作品を聴くと、今でも通用しそうな曲ですね。
■駅員3 さん
>引退の潔さには感心されます。
引退されても、再デビューされる歌手が大勢いるなかで
これほどまでに、きっちり姿を見せなくなったのは
山口百恵とちあきなおみぐらいでしょうね。
■よーちゃん さん
>森昌子や、桜田淳子とはどんどん路線を違えていきましたね。
たしかに仰る通りですね。
事務所の作戦かもしれませんが
彼女の表現力のすごさによるところが大きいのでしょうね。
■NO14Ruggerman さん
ちあきなおみも、いいですね。
二人に共通するのは、きっちりと姿を消したことですね。
■(。・_・。)2k さん
2kさんも、感じましたか、彼女のオーラ。
初めて見た時、あれほどまでに支持される理由が
分かったように思いました。
■DEBDYLAN さん
>大人になって山口百恵の美しさが解りました。
私も同じですね。
あの本、もう一度読みたいけど
今は結構な高値がついてますね。
■Kun-KunBEAR さん
マイクを置いた動画、実は初めて見たんです。
感動してしまいました。
■tommy88 さん
>切り口の妙で、ハマってしまいました。
20歳足らずの少女に、こういう大人の唄を歌わせようとするなんて
ちょっとびっくりしますね。
山口百恵も、そういう注文に、きっちり応えているところが凄いです。
>彼女が「時代」だったのだと思います。
そういう時代だったんだと私も思います。
■馬爺 さん
「伊豆の踊子」私は観ていませんが、機会があれば観てみたいですね。
彼女は、女優でもあったんですよね。
テレビドラマ、映画、歌、いろいろなものにチャレンジして
ある時代を作っていたんですね。
■たいへー さん
>現在まで色褪せないのは彼女だけですね。
考えてみると、そうかもしれませんね。
きっちり時代を作って消えていきましたね。
■engrid さん
山口百恵の魅力は、品の良さと潔さだと思っていましたが
なるほど、おもねることのない強さ、というのも
たしかにあてはまりますね。
■kei さん
たしかに、デビュー当時は、桜田淳子のほうが、華がありましたね。
歌詞を聴いてみると、こんな唄を少女に歌わせていいのか、と思いましたが
彼女は、いろいろと変わっていきながら、自分の唄にしていったようですね。。
評価は、様々でしょうが
確実に昭和の一時代を作った歌手であり女優だったんだと思います。
■あるいる さん
山口百恵の魅力はいろいろありますが
そのひとつには、やはり引退の潔さがありますね。
ちあきなおみと山口百恵、このふたりはやはり凄いと思います。
■ken さん
少女に、こんな歌詞を歌わせていいのか、と思うこともありましたが
次々に大人の唄の表現力をクリアしていきましたね。
独特の表現力をもった歌手でしたね。
■mwainfo さん
私も、最初はジャズ評論家だと思っていました。
そんな人が山口百恵の評論を書く理由は何なんだろうと思いがあって
文庫本を買ったように思います。
■song4u さん
山口百恵の魅力は、最近になって気づきました。
歌もうまくないし、パーフェクトな美人じゃないのに
何故か不思議な魅力を持った女性ですね。
あれだけ人気のあった人なのだから
どうして今まで、その魅力に気づかなかったのかと思います。
デビューして6~7年の活動を振り返ると
実に様々なことをやってきたんですね。
私は、彼女主演の映画もテレビドラマも観たことがありませんが
機会があれば、それらも観てみようと思います。
■はなだ雲 さん
>「蒼い時」っていう百恵ちゃんの自叙伝
そういえば、そういう本が出ていましたね。
私は読んでいませんが、売れた本のような記憶があります。
彼女の生き方に共感する女性も、当時は大勢いたんでしょうね。
当時は私の周りに、彼女のファンがいなかったせいもあり
ほかのアイドルと同位置で見ていました。
もっと注目すればよかったと思っています。
■がり さん
コンサートに行かれたんですか。
実に羨ましいです。
大げさではなく、昭和の歴史を体験したとも言えますね。
■そらへい さん
>他の子にはない独特の雰囲気と陰りのようなものを感じました。
最初は、こんな少女に、こんな歌詞を歌わせていいのか
そして、歌詞の意味を判って歌っているのかという疑問を抱いていました。
今回、DVDで、ある時代の彼女の変遷を観ているうち
私はファンになってしまいました。
彼女は、歌もうまくないし、とびっきりの美人というわけでもないのに
不思議な魅力を持っていますね。
■アビッチ3号 さん
>「無愛想で歌も下手!淳子が取れてたら百恵は取らなかった。」
そういう、裏話があったんですね。
デビュー直後の曲を聴いて、こんな少女がこんな歌詞を歌っていいのだろうか?
と思ったことがあります。
アイドル特有の媚びたところがない、というのも
彼女が、他のアイドルと一線を画した理由でもあったのでしょうね。
石野眞子や中森明菜は、彼女の世代の少し後ですね。
その当時は忙しすぎて、歌謡曲もあまり耳に入ってきませんでした。
by cafelamama (2014-08-24 19:23)
透き通ったオーラを僕も感じてみたい。
by ちくわ (2014-08-25 15:51)
山口百恵は昭和を代表する歌姫でしたね
引退しましたが今でもその存在は断固たるものがあるように思えます。
マイクをステージに置いた姿は潔く今でも印象に残っています
国立に新居を構えた時は皆に見物されて芸能人は
大変だと思いながらその見物の中に私もいました
by めい (2014-08-25 16:42)
こんにちは!
自分がある程度の年齢になったら
百恵さんの凄さがわかるようになりました。
この時間のズレってなんなんでしょうね。
彼女は特別な存在だったから
フツーのヒトは同じ空間を共有できないってことでしょうか。
ただ それが心地いいと感じさせるところに「凄さ」があると思います。
by ちゅんちゅんちゅん (2014-08-25 17:52)
■ちくわさん
圧迫感のあるオーラを放つ人は多いですが
透き通ったオーラを放つ人は、少ないですね。
■めい さん
>マイクをステージに置いた姿は潔く今でも印象に残っています。
意志の強さとか、潔さとか、そういうもので感動したのは初めてでした。
彼女の映像を見ていて、あらためて昭和の一時代を振り返ることができました。
もう少し早く彼女のことを理解していたら
私も見物人の中にいたかも知れません(笑)。
■ちゅんちゅんちゅん さん
>この時間のズレってなんなんでしょうね。
私の場合は、歌謡曲をひとくくりにして観ていたので
あまり熱心に彼女を注目していませんでした。
でも、あれだけ人気があったのだから
もう少し注意深く見ておけばよかったな、と思っています。
by cafelamama (2014-08-25 21:26)
この本のタイトルは、とてもインパクトがあったので
覚えています。
とは言え、現役時代
特に山口百恵が好きな訳ではなかったので
その内容までは知りませんが・・・
でも、あの引き際は見事でしたね。
by 八犬伝 (2014-08-26 20:27)