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ストレス [暮らし]

胸やけが辛くて悩んでいます。

みぞおちの辺りに熱い鉛を入れられたような感覚です。

病院で検査をしたら、逆流性食道炎とのこと。

過剰に分泌された胃酸で食道の粘膜が荒れているようです。

原因は、タバコとストレスでした。

2週間分の薬をもらい、すぐ禁煙。

痛みは軽減しましたが、ストレスは解消できません。

現役時代、私は疲労と睡眠不足による慢性的なストレスを抱えて、仕事をしていました。

フリーという立場上、依頼された仕事を断ることができず

3~4ヶ月の間、一日の休みもなく働き続けることも、よくありました。

そのため、ストレスからくる、円形脱毛症、ヘルペス、血尿など、様々な症状を経験しました。

しかし、今度のような胸の痛みを感じたことはありませんでした。

今は、現役を退いて実家で暮らしているので、仕事のストレスはなくなりましたが

別のストレスが発生していたのです。

認知症の母とのぎくしゃくした生活によるストレスです。

簡単な話でも、母には10分ぐらい時間をかけて説明しないと伝わりません。

そして一旦は理解しても、すぐに忘れてしまうため、日に50回ぐらい訊き返してきます。

さらに、早朝、深夜、時間帯に関係なく、私を呼んでは執拗に訊いてきます。

母には、同じことを何度も訊いているという実感はないので

そのたびに最初から説明しなければならなくなります。

それぐらいのことなら、それほどストレスも溜まらないと思いますが

やっかいなのは認知症の症状のひとつである創話癖です。

創話とは、作り話のこと。

母は、近所の人や親戚に電話をかけ、ありとあらゆる作り話をして

年老いた自分への同情を集めようとします。

おだやかに暮らしていた家に、突然息子夫婦が入り込んできて

自分の暮らしがめちゃめちゃになってしまった・・・。

だいたいは、そんな内容の話です。

母の言葉遣いはしっかりしているので、話を聞いた人は真に受けてしまいます。

家の中で、そういう電話をしている母の声が聞こえてくると

何のために実家に戻ったのかという行き場のない絶望感に打ちひしがれ、胸の奥が痛みます。

そういうことが積み重なり、夏の疲れもあって、内臓にストレスが溜まっていったのでしょう。

これから、精密検査もしなければならないようですし、しばらくブログ活動を休止しようと思います。

母の介護をやめるわけにはいきませんが、落ち着いたら、近所に住む弟に母を預かってもらい

気分転換に旅に出てみようかとも考えています。

食道炎.jpg

上の写真のように、食道の痛みが取れたら、皆さんの前にまた戻ってきたいと思います。
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エリック・ロメールの映画 [映画]

ずっと欲しかったエリック・ロメール・コレクション DVD-BOX Ⅳ,V,Ⅵを購入しました。

秋は、じっくりと、エリック・ロメール作品を観なおそうと思っています。

コレクション Ⅳ
「レネットとミラベル」「木と市長と文化会館」「パリのランデブー」
レネットとミラベル.jpg木と市長と文化会館.jpgパリのランデブー.jpg

コレクション Ⅴ
「満月の夜」「緑の光線」「友だちの恋人」
満月の夜.jpg緑の光線.png友だちの恋人.png

コレクション Ⅵ
「飛行士の妻」「美しき結婚」「海辺のポーリーヌ」
飛行士の妻.jpg美しき結婚.png海辺のポーリーヌ.jpg

ほかにも、もういちど観たいエリック・ロメール・コレクションのDVDもありますが

すべて絶版になってしまい、中古でさえ高額で、ちょっと手が出ません。

エリック・ロメールの映画の面白さを言葉で伝えるのは、ちょっとむずかしい。

ロメール映画の登場人物は、恋をし、欺き、心変わりをし、自己中心的な主張を繰り返していく。

彼らはよく語り合うが、だからと言って、味わい深い台詞があるわけでもない。

ドラマチックな出会いもないし、ロマンチックなシーンもない。

エンディングも、どちらかと言えば肩透かしで、あっけなく終わってしまいます。

ところが、映画を観ていくうちに、登場人物の行動やよこしまな感情に自分を重ね合わせ

かつての自分の恋愛を、チクチクと刺激されているような感覚にさらされます。

それが面白いのか、と訊かれれば、それが面白いのです、と答えざるをえません。

ロメールの視点はシニカルで、恋に右往左往する人々が、時に滑稽に思えてくることもあります。

だから、ある意味、喜劇と言えなくもありません。

しかし、よくある恋愛話を、シニカルな視点で味付けしたエリック・ロメールの映画は

観るたびに「だから、人生は面白い」と思わせてくれるのです。

アメリカ映画は、日常の中の異常事態を描いたものが多く

事件が発生することで、物語が動き出していきます。

フランス映画は、日常の中のさりげない出来事を描いたものが多く

人間の感情や心の動きで、物語が動き出していきます。

もちろん、アメリカ映画の中にも異常事態を描かない作品もあるし

フランス映画の中にも、VFX満載のアクション作品もあります。

映画としては、どちらも面白いですが

何も事件が起こらなくても、物語の中に引き込まれていくような映画に、私は惹かれます。
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