横浜・箱根へ [伊勢佐木町]
家内と横浜へ。
昼前に着いたので、長男をピックアップして昼ごはんを食べに行く。
去年まで暮らしていた本牧を通り、伊勢崎・長者町の「ショー・ラパン」へ向かう。
この店は、ホテルオークラ「ベル・エポック」のシェフだった鈴木さんがやっているビストロだ。
無骨で率直な料理をお値打ちに供す店で、横浜にいるときから時々通っていた。
この日のデジュネーは、子羊の煮込み。
子羊にはしっかりと味が浸み込み、トマトの酸味がフォンの柱を支えている。
名物のキャラメルのプリンも好感が持てる味わい。
ふと厨房の壁を見ると、見覚えのあるシェフの写真がさりげなく飾られていた。
ヌーヴェル・キュイジーヌの鬼才と言われた
アラン・サンドランスとアラン・パッサールの写真だ。
僕は、彼らのレストランが2つ星だった頃に食べたことがあり、
3つ星に昇格した後も、それぞれのレストランを訪ねていた。
彼らの店「ラルケストラート」「アルページュ」は、まさに奇跡のようなレストランだった。
夜は、友人と野毛探訪。
待ち合わせは、今年復活したジャズ喫茶「ちぐさ」だ。
2007年閉店した「ちぐさ」が、場所を移して今年3月11日にオープンしたのだ。
新店舗は2階建て。1階が店で、2階は元オーナーの吉田衛記念館となっている。
「ちぐさ」は、若き日の渡辺貞夫、日野皓正、秋吉敏子などが通った店としても知られている。
客のリクエストだろうか、店内ではアニタ・オデイがかかっていた。
久々にエンクロージャーで聴く圧倒的な音に酔いしれる。
その後は、友人と野毛や都橋のディープな横浜を駆け足で回る。
店のママたちも、横浜を去った久しぶりの客を歓迎してくれた。
翌日は、息子とそのガールフレンドとともに箱根・宮ノ下へ。
今年28歳になる息子が、ガールフレンドを紹介したいので箱根でも行かないか、
と誘ってくれたのだ。
家族旅行に息子がガールフレンドを連れてくるなんて初めてのことなので、
それなりの話があるんだろうと期待していた。
彼女は、私たちにも細やかに気を配る控えめで明るい女性だった。
息子の結婚相手には申し分ない方だと思ったが、
そういう話はまったく出てこなかった。
親の勝手な早とちりだったのだ。
ロングドライブをさせてしまった家内には、感謝している。
2泊3日の短い夏休みだったが、いい時間を過ごせたと思う。
3月の横浜 [伊勢佐木町]
金曜日から横浜にいます。
伊勢佐木モールを歩いていたら、
「横浜みなと映画祭」のポスターがあちこちに貼られていた。
3月16日から18日までの開催されているようで、
会場はジャック&ベティ、横浜ニューテアトル、そしてクロスストリート。
上映作品は若手のショートムービーが中心。
クロスストリートを覗いてみたら、オープニング・トークショーなるイベントをやっていた。
ガラス張りの会場の中には濱マイクシリーズの林海象氏らの姿があった。
さらに伊勢佐木モールを奥へ歩くと、
ブックカフェ「まったりや」にこんな張り紙が。
「まったりや」のことは以前も書いたが、
「つぶれそうだが、つぶれないカフェ」
というのがキャッチフレーズの何ともまったりしたカフェなんです。
カフェというより、コーヒーが飲める古本屋という感じかな。
夏は窓を開ければ喫煙可だが、冬は寒くて窓を開けられないので禁煙なのだ。
黄金町方面に行こうとしたら、ストリップ小屋の「黄金劇場」が閉館していた。
「黄金劇場」の場末感が何ともいえず僕は好きだった。
日乃出町の「竜宮美術館」も3月18日で閉館するという。
この不思議な建物も壊されて高層マンションが建つらしい。
家内と野毛の「末広」で焼き鳥を食らう。
5時に入店したが空席は2席で滑り込みセーフ。
夜は広告代理店のU氏、プロダクションプロデューサーのS氏らと野毛の「福田フライ」で待ち合わせ。
2軒目も野毛の「トモ」3軒目は曙町の「アポロ」で弘田三枝子や伊東ゆかりを聴いてはしゃぐ。
ああ、横浜は愉しい。
伊勢佐木モールを歩いていたら、
「横浜みなと映画祭」のポスターがあちこちに貼られていた。
3月16日から18日までの開催されているようで、
会場はジャック&ベティ、横浜ニューテアトル、そしてクロスストリート。
上映作品は若手のショートムービーが中心。
クロスストリートを覗いてみたら、オープニング・トークショーなるイベントをやっていた。
ガラス張りの会場の中には濱マイクシリーズの林海象氏らの姿があった。
さらに伊勢佐木モールを奥へ歩くと、
ブックカフェ「まったりや」にこんな張り紙が。
「まったりや」のことは以前も書いたが、
「つぶれそうだが、つぶれないカフェ」
というのがキャッチフレーズの何ともまったりしたカフェなんです。
カフェというより、コーヒーが飲める古本屋という感じかな。
夏は窓を開ければ喫煙可だが、冬は寒くて窓を開けられないので禁煙なのだ。
黄金町方面に行こうとしたら、ストリップ小屋の「黄金劇場」が閉館していた。
「黄金劇場」の場末感が何ともいえず僕は好きだった。
日乃出町の「竜宮美術館」も3月18日で閉館するという。
この不思議な建物も壊されて高層マンションが建つらしい。
家内と野毛の「末広」で焼き鳥を食らう。
5時に入店したが空席は2席で滑り込みセーフ。
夜は広告代理店のU氏、プロダクションプロデューサーのS氏らと野毛の「福田フライ」で待ち合わせ。
2軒目も野毛の「トモ」3軒目は曙町の「アポロ」で弘田三枝子や伊東ゆかりを聴いてはしゃぐ。
ああ、横浜は愉しい。
横浜ホンキートンク・カフェ「まったり屋」 [伊勢佐木町]
「まったり屋」は、伊勢佐木モールの奥のほうにある小さな古本カフェ。
階段を上がった二階にあがると、ワンダーランド的なまったり空間がある。
店主のお姉さんの工夫があちこちにあって楽しめます。
ポップのコピーがまた、面白い。
「静かで眠くなるが珈琲美味い喫茶店」
「いつまでもあると思うな まったり屋」
「コクはあるけどキレはない」と書かれたデザートメニュー。
いい店です。
店ブログ
横浜ホンキートンク・ウーマン「ヨコハマメリー」 [伊勢佐木町]
「ヨコハマメリー」は、伊勢佐木町に50年以上立ち続けた
実在の娼婦メリーさんのドキュメンタリー映画です。
ひとりの娼婦の人生を通して戦後や人生について描いている。
ヨコハマメリーは、戦後の伊勢佐木町でアメリカ人将校を客として街角に立っていた。
白塗りのメイク、黒いアイメイク、そして真っ赤な口紅、そして真っ白なドレス。
80歳を過ぎたメリーさんのその姿は人々の目を引いた。
戦後間もない頃、ヨコハマメリーは客のアメリカ人将校と恋に落ちた。
しかし、どんなに愛し合っていても、アメリカ人将校とは悲しい別れが待っている。
ヨコハマメリーが伊勢佐木町に居続けたのは、
ここにいればいつかその将校と会えるかもしれないという
かすかな希望があったからではないだろうか。
娼婦でありながら一途な愛に生きたメリーさんの潔さが胸を打つ。