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里山資本主義 [暮らし]

友人に薦められて「里山資本主義」という本を読んだ。

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「里山資本主義」とは?

著者によると、里山には人間が生きていくのに必要な大切な資本があり

お金に換算できない大切な価値が埋もれていると言う。

かつて里山には、代々の先祖が営々と育んできた自然と共に生きるシステムが存在していた。

そのルールの中で暮らせば、水、食料、燃料、それに幾ばくかの現金収入が手に入るというのだ。

著者は、そうした里山の資源を生かしていくことを「里山資本主義」という言葉を使って

伝えようとしている。

そして、過疎化した地域を活性化し、光り輝く地域へ変貌させようとする試みを

いくつかの事例を挙げて紹介している。

事例1.売れなくなった木材の木屑を使って発電し、独自の地域エネルギーを作り出している町。

事例2.過疎の離島でジャムづくりをし、店にも地域にも利益を上げている夫婦。

事例3.耕作放棄地を無料で借り受け、有機野菜作りをする、イタリアンレストランのシェフ・・・

さまざまな事例が紹介されているが、誰にでも、どの地域にも、あてはまるわけではないので

本書に書かれている成功事例に汎用性があるのか、という指摘もあるだろう。

また、極めてまれな高い意欲と能力を備えた人たちの事例が多く

誰にでも実践ができるほど、そのハードルは低くはないでしょう。

何かを始めるにしても、準備金や資本金、当面の生活費が必要なわけで

里山に行きさえすれば、すぐにでも豊かな暮らしが始められるということでもない。

しかし、私にはとても興味深く読むことができました。

田舎で暮らす私のような人間に、希望を与えてくれる本だと思ったのです。

経済のことや資本主義のことは、私には正直よく分かりません。

アベノミクスも、デフレも、インフレも、今まで深く考えたことはありませんが

GDPの成長率が高ければ豊かな暮らしができる、という考え方には疑問を持っています。

短期より長期。変動より安定。

持続可能な豊かさを築くためのヒントが「里山資本主義」にはあるように思います。

私が暮らしている場所は里山ではなく、かつては半農半漁を生業としていた海辺の町です。

わが町も、農家は後継者がいないため耕作放棄地が増え、今も過疎化が進んでいます。

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土地に経済的な価値を見いだせないのだから、そうなるのも仕方のないことだと思っていました。

わが町のような過疎地が抱えた問題は単純ではありません。

しかし、そういう土地ならではの生かし方を考え

自分のあり方を質素で素朴なものに変えることで、心ゆたかに暮らすことができるなら

それを実現できるライフスタイルを模索してみたいと思います。

横浜を離れ茨城の田舎で暮らし始めて、そろそろ3年が経とうとしています。

田舎に生まれたことにコンプレックスを抱き、あれほど都会志向の強かった私ですが

この地で暮らし、そんなことを考えるようになったことに、ある種の感慨を感じています。
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結婚式 [暮らし]

横浜で息子の結婚式がありました。

新郎の父として、ビデオキャメラマンとして、何かと気ぜわしい一日でした。

この写真は弟のakiponが撮ってくれました。

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当日の私の役割は、結婚式のビデオ撮影をし、撮って出しエンドロールを作成することでした。

撮って出しエンドロールとは、新郎新婦の支度シーンから

挙式、フラワーシャワー、ゲストのコメント、披露宴の前半までの主要イベントまでを撮影し

披露宴の最後にダイジェスト編集をして上映するものです。

上映時間は約5分ぐらい。

撮って出しエンドロールの作成は、キャメラマンと編集マンの2名で行います。

キャメラマンは私が担当し、編集は友人に手伝ってもらいました。

作成の流れを簡単に説明します。

キャメラマンは各イベントを撮影し、SDカードに収録した撮影データを順次、編集マンに渡します。

編集マンは、SDカードの撮影データをパソコンに取り込み、使用するカットをタイムラインに並べ

編集作業を始めます。

その間、キャメラマンは次のイベントを撮影しています。

撮影データの受け渡しを何回か繰り返しながら、撮影と編集を同時に進行させていきます。

キャメラやパソコン、SDカードなど、デジタル機器は突発的な事故が発生する可能性があります。

データが飛んでしまうことを避けるため

編集データをこまめにセーブしながら作業を進めなくてはなりません。

撮影カットは200カットぐらいですが、使用カットは78カットに絞り込まれました。

編集を確認し、レンダリングを済ませ、DVD作成に取り掛かります。

祈るように、DVD作成ソフトの進捗バーを見つめます。この時間がもっとも緊張します。

DVDは上映の15分前に焼きあがったので、急いで再生確認をしなければなりませんが

会場の係が私に両家代表の謝辞を述べるよう促しに来ました。

どうにか謝辞を述べ終え、新郎新婦が退場すると、エンドロールがスクリーンに上映されました。

それを確認し、やっとホッとすることができました。

息子の結婚式とはいえ、ビデオ撮影をし、編集確認をし、謝辞までやると、さすがに疲れます。

しかし、末席で結婚式の感慨にひたっている新郎の父よりも

裏方で映像作りをしているほうが、やっぱり自分には合っている。

貸衣装のモーニングコートを脱ぎながら、そう思いました。

当日使用したビデオキャメラは、PanasonicのAG-AC160A 編集ソフトは、Adobe premiere pro CS6

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当日のビデオは、息子の希望で公開しないでほしいとのことなので、アップしません。
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祖父の遺言 [暮らし]

父の遺品の中に、60年前に書かれた祖父の遺言がありました。

祖父は58歳で遺言を書き、3年後の61歳の時、旅先で急逝しました。

13人の子供たちを持った祖父なので、後々のことを考えて書いたのだと思うが

祖父の思いを込めた内容が私の胸を打った。

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遺言

子供達は次の信條を守られたし

(一) 生家中心主義
  右の鉄則を守り一時の感情や欲望を捨て
  兄弟終生の疎隔をなさざる様心得る事。
(二) 自力本位
  特種の場合を除き他人は勿論肉親と言へども
  依存主義は排除する事。
(三) 遺産の処理
  民法上の権利を法律的に欲求せず
  (一)の原則に従い常識的解決する事。
(四) 営業
  現在の家業を専念し他の業態をうらやまず己の商売を信念する事。
(五) 社会に対し
  誰人の行動も善意に解し人を見たら泥棒と思え的考えを不必要に起さざる事。

昭和二十八年五月六日 父○○○○


祖父が遺言を遺した年齢を、私はすでに上回っている。

私は、遺言に遺すようなことは何もないし、子供も2人しかいない。

しかし、そういうことを考えなければならない年齢になっているのかもしれません。

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父と息子 [暮らし]

横浜の息子夫婦がやってきた。

家族連れ立って父の墓参りと近所の神社への参拝を済ませ

近隣の町を案内するため県北方面へのドライブに出かけた。

正月に息子夫婦が来るというので、昨年10月末に昼食も宿も予約を入れておいた。

横浜で育った息子にとって、茨城はそれぞれの親の実家があるというだけで特段の想いはない。

ならばこの機会に、私たちが暮らしている場所のことを少しは知ってほしいという気持ちがあった。

実家近くの海岸通りから内陸に入り、118号線を北上する。

海で育った私だが、山間の冬ざれた景色には惹かれるものがある。

常陸大宮の畑の中にある古民家をリフォームした「雪村庵」で昼食。

和風の佇まいに似つかわしくない、モダンなフレンチを供す店で

年明け営業日の、この日のランチから満席という人気ぶりです。

写真は夏に訪れたときのもの
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食事が始まって少し落ち着いたころ、息子に近況を尋ねると

「まあまあ、かな」と答えた。

「・・・まあまあ、か」少し間を空けて、そう返した。

詳しいことを話しても親には分かるまいと思ったのかもしれないが

「まあまあ」のひとことで済まそうとする態度が気に障った。

微妙な空気を察して、家内と息子の嫁が明るくふるまうが

私から歩み寄って息子と話をする気にはなれなかった。

久しぶりに会って聞きたいことや話したいことは山ほどあったのだ。

親子でありながらも意思の疎通を図るのは難しいものです。

つい、張らなくてもいい意地を張ってしまう。

実を言えば、私と父の関係も同じようなものでした。

昼食後は、のどかな山道をドライブし常陸太田の竜神峡へと向かった。

とにかく冷たい山の空気が吸いたかった。
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高さ100m、長さ375mの竜神大吊り橋を皆で歩く。

お正月だからか、誰ともすれ違わずに往復することができた。

画像は竜神大吊り橋公式サイトから転用
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今晩の宿の「岩倉温泉」は、このすぐ近くです。

山深い場所にひっそりと佇む隠れ家のような宿で、1日1組の客しかとらないという。
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宿に入るなり風呂の用意をする。

冷え切った体を湯に沈めると、思わず唸り声が出てしまった。

隣の女風呂にいる家内と息子の嫁が、私の唸り声を聞いて笑い声をあげた。

体を温めていると、息子が入ってきた。

私の隣に体を沈めると、私と同じような唸り声を発した。

女風呂から、ひときわ大きな笑い声が聞こえてきた。
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夕食は、しゃも鍋をメインに品のいい家庭料理や山菜の漬物がならんだ。

湯気を囲んでいるうち、いつの間にか私も饒舌になっていた。
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向田邦子のドラマ [暮らし]

明けましておめでとうございます。

新たなる年を健やかにお迎えのことと思います。

初日の出は見逃してしまいましたが、よく晴れた新年の海でした。

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お正月は、向田邦子の古いテレビドラマを見て過ごしました。

「あ・うん」「阿修羅のごとく」などのNHK制作のドラマも面白いが

民放で制作された、お正月用の「向田邦子ドラマシリーズ」もなかなか見ごたえがあります。

「麗子の足」「女正月」などは、お正月のたびに何度も観かえしています。

向田邦子のドラマは、縁側に落ちている足の爪や

畳の上に転がっている10円玉など、ありふれた景色から物語が始まる。

そんな何気ない日常の景色の中から

ごくふつうの人間が抱えている生々しくて抜き差しならない心の動きへと物語は展開していく。

しかし、その生々しい心の動きは、影の部分だけに留まろうとせず

人間が生きるための、ひとすじの光のようなものに向かおうとする。

感動とか心温まるというものではないが、観終わった後にとても深く長い余韻が残る。

それが向田作品の魅力だと思っている。

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昨年は畑仕事に夢中になったせいもあり、鑑賞した映画の本数が激減しました。

DVDでの鑑賞は100本足らずで、劇場での鑑賞はたった2本というていたらく。

しかも、1940年代~1950年代の映画ばかり観ていたので、新作はほとんどが未見でした。

映画を観はじめた中学時代を除けば、今までもっとも映画を観なかった年でした。

今年はもっと映画を楽しむための時間を作りたいと思います。
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ラストコーヒー [暮らし]

初めてその店に行ったのは、学生時代の終わり頃だった。

表参道の交差点近く、青山通り沿いの古いビルの2階に大坊珈琲店はある。
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苦みと薫りの中にふわっとした甘みを感じる、ネル出しドリップの珈琲店です。

その店が12月で38年間の営業を終えるという。古くなったビルの取り壊しのためらしい。

SILENTさんの記事でそのことを知ったのだが、東京の友人からもその知らせは届いた。

70年代の終わり頃、当時の青山は、まだ大人の街だったのでしょう。

この店に来ると素敵な大人たちがたくさんいた。

表参道周辺には背の高いビルもなかったので

冬になると代々木公園方向に沈む夕日が、2階の窓からきれいに見えた。

僕が社会人になったばかりの頃は、向田邦子や高倉健の姿をときどき見かけた。

向田邦子は、近所の紀伊国屋の買い物袋を横に置いて、せっかちに珈琲を飲んでいた。

高倉健は、イタリア人がエスプレッソを飲み干すように、グイッと顎を上げる姿が印象的だった。

会社を辞めフリーになってからも時々この店に通い、珈琲を飲んだ。

横浜に越してからも、珈琲豆はこの店で買っていた。

閉店の知らせを聞いて、もういちど大坊珈琲店の珈琲を飲みたいと思った。
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久しぶりに店のドアを開けると、この店のラストコーヒーを飲もうという客たちで店は満席だった。

一枚板のカウンターのねじれは、前よりもひどくなっていた。

書棚には焙煎の煙で燻されたハヤカワミステリが並び、小さな音量でジャズが流れていた。

※店内の様子は撮影していません。

この店のブレンドのメニューには番号がついています。

「1番 30g 100cc 700」

ブレンドの1番は、30gの豆を100ccのお湯でドリップしたもので、値段が700円という意味です。

1番から5番まであり、それぞれ豆の量とお湯の量が示されています。

村上春樹は3番が好みらしい、と何かで読んだことがある。

珈琲一杯700円は高いと言えば高いですが、それだけの価値はじゅうぶんあると思います。

ストレートコーヒーは800円からで、40ccぐらいのデミカップで供されます。

この店の珈琲は、チェーン店のコーヒーと比べると少しぬるい感じがします。

玉露と同じで、丁寧に焙煎された珈琲は、熱いお湯でドリップすると雑味が出てしまうからです。

少し待って席に着き、1番を注文しました。

白いワイシャツに黒のエプロン姿の大坊氏が、ネルドリップに集中すると

客たちも、じっとその姿を見つめます。

まるで禅僧の茶人のような趣です。

一杯ずつ丁寧にドリップするので時間がかかります。

この日は混んでいたので、注文してから珈琲が出てくるまで20分ぐらいかかりました。

ひとくち飲んでみると薫り高くスッキリとした味わいで、雑味は全くありません。

珈琲一杯で、これほどの満足感はそうないでしょう。

大坊珈琲店は、12月23日まで営業とのこと。

高い技術を持つ珈琲店なので、機会があれば是非味わっていただきたいと思います。

店を出ようとすると、スタイリストの高橋靖子さんが入ってきた。

「あっ!」と言って、お互いに指を差して笑った。

青山の裏通りを歩くと、かつて向田邦子が住んでいたアパートのほうに足が向いた。
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その後、世田谷のボロ市へ行き、印判の小皿と中皿を4枚ずつ買った。
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自然薯堀り [暮らし]

先月、知り合いのおじさんに自然薯掘りに連れて行ってもらいました。

目印はこの山。震災で崩れた山の頂に、数本の木がかろうじて根を張っています。
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この山の後ろに広がる藪の中へ、ショベルとノコギリを持って分け入りました。

藪の中を、飄々と進むおじさんの後ろを追いかけていくのが大変です。

おじさんは時折立ち止まって、篠竹に絡みついた自然薯の蔓を吟味します。

いろいろな蔓が絡み付いて、どれが自然薯の蔓なのか僕にはさっぱりわかりません。

やがて、おじさんは蔓が地中に入り込んだ部分を探しだし、芋の見当をつけました。

周辺の篠竹をノコギリで刈り込み、作業スペースを作ります。

次に、土中を軽く掘って入り組んだ篠竹の根をノコギリで切り落とします。

根をきれいに刈り取ったら、ショベルで縦穴を掘っていきます。

芋を傷つけないように地面に膝をついてショベルを使わなければなりません。
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土の中の芋に沿って少しずつ土を崩し、やっと1本採ることができました。

蔓の特徴を頭に入れ、僕も一人でやってみることに。

地中に入り込んだ蔓をたよりに、ショベルを入れます。

掘った先に芋があるのかどうか不安ですが、掘り続けてみないと分かりません。

土壁を少しずつ崩していくと、やっと芋の感触が得られました。

この段階では太い芋なのか細い芋なのか分かりません。

芋を折らないように掘ること40分。

やっと掘り上げたと思った瞬間、ポキっと折れてしまいました。

昼食は藪の中に腰を下ろし持参したおにぎりを食べました。

いったん藪の外へ出てしまうと、再び入るのがたいへんだという理由です。

藪の中でおにぎりを食べるのは、特殊部隊に入ったような気分でした。

その後、午後2時ぐらいまで掘リつづけました。

自然薯掘りは、けっこうな労力を使います。

やってみて分かったことですが、自然薯が高いのは無理もありません。

太陽が傾きはじめ、藪の中に光が届かなくなったところで作業終了です。

藪の中は暗かったのに、外に出てみると、まだまだ明るい陽が差していました。

おじさんは、もう少し掘りたそうでした。
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まずまずの収穫です。
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慣れない格好でショベルの振り下ろしを繰り返していたので、翌日は筋肉痛でした。
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秋日和 [暮らし]

2013年全国47都道府県の魅力度ランキングで、わが茨城県はひとつランクが下がって

47位の最下位でした。

ちなみに1位は北海道で、京都、沖縄と続きます。

恥ずかしながら、茨城県は都道府県魅力度ランキング最下位争いの常連です。

最下位ということは、これ以下の順位はないので最大幅の伸び代もあるわけです。

茨城で訪れたい観光地は?と言う問いにも「わからない・不明」が圧倒的に多く

「偕楽園」も「袋田の滝」も「大洗」も「ひたち海浜公園」も認知度は低いようです。

かく言う僕も茨城のことは、そんなに詳しくありません。

たしかに茨城は、これといって魅力のある県ではないでしょう。

見どころは地味だし、地震は多いし、冬の空っ風は冷たいし、方言はきついし。

生まじめだけど、プライドが高く、融通が利かないといった県民性は

質実剛健な気風や質素倹約に努めた水戸藩政の名残りに起因しているように思います。

怒りっぽい・理屈っぽい・骨っぽい気質をさして「水戸っぽ」と言いますが

僕の父はそんな気質の男でした。

仏頂面の僕も、そういう気質を受け継いでいるのかもしれません。

そんなことを考えていたある日、体調を崩していた母を連れ出し

偕楽園のもみじ谷へ行ってきました。

絶好の秋日和でした。

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これぐらいで茨城の魅力度が増すとは思いませんが、当地の紅葉も捨てたものではありません。

来年、紅葉狩りをする時は、茨城のことをちょっとだけ思い出してくれればうれしいです。

久しぶりの外出に、母も思いのほか気が晴れたようでした。

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野菜料理 [暮らし]

自給野菜があるので、食事はだいたい野菜中心です。

夏野菜の採れる季節は、トマト、ナス、ピーマン、ズッキーニ、キュウリ、インゲンなど、

毎日のように同じものを使って料理しなければなりません。

いろいろなレシピに挑戦しても

毎日のことになると簡単で飽きないものが定番になっていきます。

その中から、ここ数日の野菜料理を画像に収めてみました。

湯むきトマトのマリネ。湯むきしたトマトをオリーブオイルとお酢に漬けます。
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トマトパン。食パンにトマトとチーズのせて、トースターで焼くだけ。
塩とマスタードを効かせたキュウリのサンドイッチもよく作りました。
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じゃがいものガレット。ジャガイモは何かと重宝します。塩と胡椒を効かせます。
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焼きナス。油と相性のいいナスは、いろんな味付けにもなじみますが、この日はシンプルに。
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トマトソースのパスタ。定番ですね。ペペロンチーニにトマトを入れたものもよく作ります。
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焼きカボチャのサラダ。焼いたカボチャに黒酢と玉ねぎのドレッシング。
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ピーマンの肉詰め。ピーマンを消費するには、どうしてもこれになってしまいます。
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モロッコインゲンの肉巻き。茹でてマヨネーズも美味しいですが、この日は肉巻き。
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肉じゃが。ニンジンも自給野菜です。
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春菊の胡麻和え。今の時期は葉も柔らかく香りがとてもいい。出汁でおひたしも美味しい。
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ゴーヤの佃煮。ゴーヤはほとんど佃煮で食べています。
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そろそろ、秋冬野菜が採れる季節です。

大根、キャベツ、ブロッコリ、白菜、ほうれん草、レタス、カブなど葉物が採れはじめるので

鍋が美味しくなりますね。

最近、白米に押し麦を入れて食べはじめたら体調がいいようです。
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モーニングコート [暮らし]

台風26号も去り、おだやかな秋の夕暮です。

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結婚式はやらないと言っていた横浜の息子が、急遽やると言い出しました。

無理してやることもないぞ、と言ったのですが、いろいろ事情があるようです。

日程は少し先ですが、父が着ていたモーニングコートを母に出してもらいました。

前裾の色は褪せ、ところどころにシミもついてます。

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モーニングコートは祖父が作ったものです。

11人も子を持った祖父なので、いちいち借りるより作ってしまったほうがいいと思ったのでしょう。

祖父の死後、モーニングコートは父が譲り受けました。

祖父母の葬儀や僕たち兄弟3人の結婚式の時、父はこのモーニングコートを着て

当主の役割を果たしたのです。

僕が譲り受けると三代にわたって着ることになります。

以前から、何かの時は僕もそれを着ようと決めていました。

ところが、試着してみると背中がきつく、コートの前ボタンを留めることができませんでした。

父とは身長も体型もほぼ同じなので、ズボンのウエストや丈はピタリと合うのですが

肩や胸のサイズが合いません。

祖父も父も、見かけより細見だったのか、僕が太ってしまったのか…

身頃が狭いので仕立て直すこともできそうにありません。

できれば、祖父、父、僕の三代で、そのモーニングコートを着たいと思っていたのでとても残念です。

先日、横浜の式場に出向き、仕方なく貸衣装を合わせてきました。

世代が変われば、いろいろなものが入れ替わるのは当然です。

使わないものや古いものは何でも捨ててしまう僕ですが

祖父や父が着たモーニングには特別な思いを持っていました。

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